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基本テクニック&アクション 〜実釣前の予備知識〜
ここでは、ルアーフィッシングを行う際に役立つテクニック及びアクションを紹介します。
ただ、初めてシーバスのルアーフィッシングをやる方にとっては、いきなり実践で全てを活用することは、正直、困難かと思います。まずは知識だけ頭の片隅に置いて頂き、レベルに合わせて徐々に活用して頂ければと考えています。




■ キャスティングテクニック  もっとも活用される2つのフォームとその方向

オーバーヘッドキャスト

 @ 脇をしめてロッドを正面に向け、ポイントに向かい水平に構える。
 A 肩の力を抜き、頭上からやや後ろのあたりまでロッドを振り上げる。
 B ルアーの重さをロッドに乗せ、そのしなりを利用し、前へとキャストする。   
 C ロッドを前へキャストするタイミングで指に引っ掛けてあったラインを離す。
 D 着水と同時にベイルを返す。距離を調節する場合にはサミングを使用する。
   ※ サミングとは指をラインにあて、ラインの出方を調節すること。

サイドハンドキャスト

 @ ロッドのトップからルアーを20〜30センチ垂らした状態で、ラインを指にかけ、ベイルを起こして構える。
 A ロッドを持つ手をやや後方斜め上に向けてロッドを振り上げる。
 B 後方にいったルアーの重さをロッドに乗せ、反発する力を利用し体の横で素早く目標に向かって振る。

2つのフォームのうち、ほとんど、オーバーヘッドキャストがメインになるかと思います。ただ、向かい風や橋の下といった高さのないポイントを狙う際にはサイドハンドキャストを使用することがあります。


次にキャストする方向になりますが、上流へ向けてキャストするアップストリーム、対岸へ向けてキャストするクロスストリーム、下流へ向けてキャストするダウンストリームの3種類があり、更にアップとダウンにクロスを組み合わせる方法(アップクロス:アップストリームとクロスストリームの中間、ダウンクロス:クロスストリームとダウンストリームの中間)もあります。通常は、魚に警戒されにくい上流に向けて(アップ)キャストするのが普通ですが、例えば、魚のいるポイントが絞られている場所等にはダウンを活用することもあります。ただ、ダウンの場合リーリングをゆっくり目にしないと魚がついてこれないので注意が必要です。

さて、ここからが重要です。一般的に一番ヒットが多いのはアップクロスだと言われています。それは何故かというと、キャスト後、下流に向かい流されるルアーがU字効果(U字ターン)により、さも、目の前を泳ぎ、そして逃げるようにルアーが見えることから、ここで食いついてくる可能性が非常に高いからです。アタリの大半はこの状況下であると言っても過言ではないか知れません。


■ ルアーアクション

リーリング(ただ巻き)

純粋にただ巻くだけなのですが、その巻き方にも、
「ノーマル」:1秒間に1回転
「ファースト」:1秒間に2回転
「スロー」:2秒間に1回転
「デットスロー」:それ以上の4種類があります。
始めのうちは、このリーリングの使い分けで充分かと思います。
なお、リーリングする際は「昼は速めに、夜は遅めに」が基本です。
ジャーク

手首やひじのスナップでロッドを大きく動かし、その後、弛んだラインをルアーが動かない様に巻き取るアクション。ルアーの予測不可能な動きにより反射的にバイトすることが多々ある。
トゥイッチ

ロッドの先端を左右や上下に小刻みに動かし、ルアーに変化を与えるアクション。細かくクッ、クッ、クッっと動かす感じです。
いわば、小刻みなジャークを繰り返し、その都度ラインを細かく巻き取っていく様な方法。
U字効果(U字ターン)とは

クロスキャストした場合、流れの抵抗によりトレースコースはU字を描くようにターンし、魚の反応を引き出すこと。それにより、魚の食いつきやすいタイミングを生むとともに、魚を誘う効果がある。

U字効果のプロセス

@ アップクロスキャスト。
A 着水音に魚が反応。
B 潮の流れによりルアーが下流へと流れる。
   (トゥイッチを入れると効果的)
C 魚にルアーが向かってくるように見せる。
D リトリーブ開始。これによりU字を描く。
E 魚にルアーが逃げるように見せる。
F 魚が追いかけ捕食。

※ ここまで上手くはいかないにしても、これがU字効果の過程になります。やみくもにキャストするのと、U字効果を念頭に置いてキャストするのとでは格段の差が生まれます。なお、シーバスに限らず、トラウトフィッシングでは必須です。

■ ルアーチェンジ

どんなアングラーでも必ず行うルアーチェンジ。使用しているルアーに全く反応がない場合、普通は別のルアーに変え、再度アタックします。そこで、ルアーチェンジの基本的なセオリーを紹介します。

ナイトゲームから朝まずめにかけての場合
ナイターから朝まずめへと日が昇るに従い、シーバスやベイトのレンジは深くなってくる。その場合、シャロー・ミノーからシンキング・ミノーへとチェンジさせることが定石。

デイゲームの場合
シーバスは日中の捕食率が低く、深いレンジにいることが多い。そんなシーバスの活性を高める意味でも、必ずバイブレーションをローテーションに組み込もう。

潮の流れが強い場合
潮の流れが強い時、その流れに負けてしまってはルアーのアクションが台無しになる。そんな時は流れに強いリップ付きのルアーを活用しよう。

静かな環境の場合
波も風もなく、いたって穏やかな状況の中では出来る限り、着水時に異音のないルアーが好ましい。オススメはシンキングペンシル。他に、最近では無音のルアーも発売されている。


■ フッキング

ルアーに魚がヒットしても、確実なフッキングなしでは釣り上げることが出来ない。ほとんどの釣りの場合、アタリがあったらすかさずロッドをあおってフッキング(即アワセ)する訳だが、シーバスは捕食が下手な為、若干タイミングを遅らせてフッキングした方が効果的。もしヒットしても焦らずに対処しましょう。

フッキングの次は、このシーバスフィッシングの醍醐味でもあるファイト、そして取り込みですが、間違っても強引にラインを巻き取ったりしないで下さい。ドラグは力を入れてラインを引っ張った時、スプールが回る位に調整しておき、シーバスの動きを見ながら、ロッドのしなりを活かし、巻き取っていきましょう。


■ 注意点(私が過去に犯したミス)

・ アクションテクニックに溺れることなかれ。ルアーを動かし過ぎるデメリットもあることを忘れずに!
・ 「ヒットルアー〜」と呼ばれるルアーでも得手不得手があることを忘れずに。
   
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